あの音をもう1度


「こちらのお花が届いていましたので、ここに置いておきますね」


そう言って、花束を置いて部屋を去った。





花・・・?


私がでることを家族以外には言ってないのに…。




不信に思いながらも、花束についていたメッセージカードを手にとった。




っ・・・!!


これ・・・





「誰から?」



そんなバルトニアの声が一切聞こえなかった。



私は、ただそのメッセージカードを見つめていた。


あて名のない、けれどすぐにわかる書かれたメッセージ。



泣きそうな気持ちを我慢して、その文字を目に焼き付けた。


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