あの音をもう1度



“大丈夫”



数分前そう思えた私はどこに行った?



私は直感でわかっていた。



このままでは、納得の演奏はできない。と




なんとかしなきゃ…っ、

なんとかしなきゃ…っ




そう思うほどに目の前は闇に包まれる。



1人、1人と出番が迫る。



もう時間が・・・!












――すると1人の背中が見えた。



これは・・・






「音梨さん」





急に声をかけられた。


顔をあげると、そこには優しく微笑んでいる女性。



< 201 / 255 >

この作品をシェア

pagetop