あの音をもう1度
もう、何年も入っていない。


あの日…ピアノを辞めた日からずっと・・・




ふと、ドアのノブを握ろうとしたが触れる直前、無意識にバッと手が離れた。



手が…震えてる……



あまりの拒絶ぶりに苦笑してしまう。



「やっぱり・・・私には弾けない」



グッと手を握って私は階段を降りた。
















-----------
---------



「かなでーー!」



いつも通り学校につくと前から栞がギュウっと抱きついてきた。



「ちょ!?どうしたの?栞」



「すっごく心配したんだから!」


栞の顔は今にも泣きそうだった。


< 46 / 255 >

この作品をシェア

pagetop