あの音をもう1度
栞がクスクスっと笑った。




「ーっ!」




・・・・図星ι


こんなに毎日、大変な練習をしているのに嫌だとは思わない。



むしろ少しずつ弾けていくことに楽しく感じてる。






「…鈴宮くんのおかげだよね。ピアノ弾き始めてから奏、キラキラしてる」



「そ、そうかな?」



そう言われると、少し照れる//






「おーい、奏。練習行くぞ」


教室のドアの近くにいた鈴宮に呼ばれた。





「はーい。じゃあね、栞」


私は鞄を持って栞と別れた。












「ちょ、ちょっと鈴宮。教室で名前呼びしないでよ!」


私は慌てて鈴宮の傍に行った。


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