赤い糸は意外な所に・・・

赤い糸は意外な所に…

数日後…白鶴家に戻り、義兄から謹慎を言い渡されていた涼のもとに客人が来た。

「涼。」

「兄上。」

「ちょっとこい。」

「しかし…」

「いいから。」

涼が義兄について行った先の部屋には、朝弥とその両親がいた。

「朝弥…。」

「お涼様。」

「は、はい!」

(あっ、声上ずった!)

「どうか、息子の嫁になっていただけませんか?」

「え…?」

「涼…俺は良い縁談だと思うが。」

「義兄上…。」

「涼…俺は…本当に涼のことが好きだ。自分の手で幸せにしたい。」

「朝弥…。」
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