飴色蝶 *Ⅰ*
電話を切った後、私はすぐに
雪乃にメールを送信した。
会長の無事を知らせるメールを
  
そして数分後、私は受け取る
雪乃からの『ありがとう』の
返信メールを。

目覚めた朱莉は、庵の姿を
探している。

「イオリ先輩なら
 今、病院にいるわ」

「ショウさんは
 ショウさんの容態は・・・」
 
庵の舎弟のシバが、会長の無事
を彼女に知らせると

彼女の瞳から
とても綺麗な涙が流れた。

「ショウさん
 良かった、良かった
 
 私は、貴方なしでは
 生きてはいけない」
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