飴色蝶 *Ⅰ*
ある程度、店も見て周った二人

「これから、どうする?
 まだ、夜まで時間はある
 
 すみれ
 見たいところある?」

「ううん、もう、足も
 疲れちゃった
 
 イオリに、可愛い靴も
 買ってもらえたし
 大満足だよ」

「じゃあ、すみれの家に
 戻ろうか?」

手を繋いだ、私の足が止まる。

「どうした?すみれ」

「イオリ、私、まだ行きたい
 ところがあるの
  
 今日は、どこでも連れて
 行ってくれるんでしょう?」

「ああ、まだ時間あるし
 
 どこ行きたい?」

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