飴色蝶 *Ⅰ*
キョトンとしている私の頬に
庵は、軽くキスをくれた
そして、唇に触れる。

貴方も、私の事を・・・・・・

離れる二人の唇、菫は庵に聞く

「あなたも
 
 私の事を好きだったの?」

庵は、照れくさそうに口元を
緩めて一度だけ頷いた。
 
私たちは、あの頃から両想い
だったの?
  
ずっと、片思いだと思ってた。

突然の庵の告白に、驚いた
私の頬を涙がスーッと
流れて落ちた。
 
その涙に触れながら、庵は言う

「どれだけ、涙が出るの?」
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