飴色蝶 *Ⅰ*
頷く私に、庵は一瞬、驚いた顔
をした。

彼の手が、私のシャツのボタン
に触れ、あっという間に
服は脱がされた。

下着姿の菫を見つめて庵は
目のやり場に戸惑う。

彼の両頬が、赤く染まっていく
のが、私には見て取れた。

「イオリの頬、赤くなった」

「馬鹿、先に入るぞ」

そう言って、庵は裸になり
先に浴室に入ってしまった。
 
脱衣所に残された私は、下着
を外しタオルで胸元を隠して
思い切って浴室のドアを開けた

そして、私は目を奪われる・・

私の目に飛び込んで来て

私の心を魅了する。

それは、頭からシャワーを
浴びる庵の背中に棲む黒龍が
温水により命を吹き込まれ
息を吹き返し、イキイキと蠢く
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