田舎姫と都会王子
涙目な顔で小梅は俺を見てくる。


(こいつ、わかっててやってるのか?)


顔を赤くして涙目な顔で見られたら、誘っているようにしか見えねえ。


この部屋は、小梅の匂いで充満してるしこの部屋は俺と小梅の2人っきりだ。


理性を抑えるので精一杯だった俺は、自分を抑えるのに苦労した。


(小梅は、他の女と同じ様にはしたくねえ………)


中学の時、親の温もりを知らない俺は、女と抱き合うことで温もりを感じていた。


ただ本能に従い、抱きたい時に女を抱く。

そんな暮らしをしていたが、小梅は大切にしてえ。
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