田舎姫と都会王子
「ありがとうございます。」


「要君、小梅を助けてくれてありがとうね。」


「えっ?」


「あの娘の事だから子供が落ちた時何も考えず川に飛び込んで、あなたが助けてくれたのでしょう?」


「なんでわかったのですか?」


俺がそう聞くと小梅の母親はクスッと笑った。


「母親の感よ。小梅は小さいときから無鉄砲でいつもハラハラしてたから。要君みたいに頼りになる彼氏を連れてきてホッとしてるわ。」


「ありがとうございます。」


小梅の母親に、そう言われ俺は顔を熱くしていた。
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