田舎姫と都会王子
「雪乃ちゃん、都会の高校行くんでしょ?これで小梅も行けるわよ。」


「待ってよ!お母さん。私はこの村から出るつもりないよ!」

私がそう言うと母は、眉を寄せた。


「小梅、こんな田舎に居ても出会いは無いわよ。都会に行って出会いでも求めなさい。」


「それに、」と母は言葉を続けた。


「もう高校の手続きは終わってるから。」


(なんですとっ!!)


母の行動に唖然とした。
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