【続】イニシャルはKK
「お待たせいたしました」

そう言って、余所行きの顔でコーヒーカップを僕の目の前に置く先輩。

「ありがとうございます!」

「木ノ元くんってなにげに礼儀正しいよね?(笑)」

「そんな事ないですよ!
それより、ホントお店に戻って来て下さいよー。
先輩がいてくれたら…僕めちゃくちゃハッピーなのに」

「・・・・・。
そう言われるのは嬉しいんだけど…ホント無理なの。
左手、まだ完治してないから、ちゃんと動かないんだ」

「あ…、ごめんなさい!」

僕は知らず知らずのうちに先輩を傷つけていた。
でも先輩は笑いながら

「いいの、いいの、気にしないで!
それに…」

「それに…?」

「制服…着れないから!」

「着れない…?」

一体どういう意味なんだろう?

「うん。今はいいけど…夏服、半袖なんて着れないんだ。
傷跡が…相当ひどいの!
お客さんがビックリしちゃうぐらい」
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