【続】イニシャルはKK
「ダメですよ!
響吾さんの子でしょう?
ちゃんと話しておかないと」

「いいの!
彼を苦しめるだけだから…。
私がいなくなれば、きっと忘れてしまうはずだし」

「赤ちゃんはどうするの?
父親のいない子にする気ですか?
そんなの勝手過ぎますよ!」

「決めたんだ。
私が産んで、私が育てる。
子供には肩身の狭い想いをさせちゃうかもしれないけど…それでも、彼を巻き込みたくないの」

「響吾さんが苦しむかどうか分かんないじゃないですか!
もしかしたら何よりも望んでいるかもしれないんですよ?」

「それは…まず無いと思う…」
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