【続】イニシャルはKK
しばらく沈黙が続いた。
先に声を出したのは梢くんだった。

「子供は産みたい。
でも響吾さんには言いたくない。
歌音はワガママだ」

「そう、私はワガママなの」

「だけど…、そんなあなたが好きな僕は…心底バカなんでしょうか?」

「ありがとう!気持ちは嬉しいよ」

「いっその事、僕に甘えてくれませんか?」

「はいっ!?」

意味が分かんないんだけど?

「僕が…僕がその子の父親になる!」

! ! !
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