【続】イニシャルはKK

寝室から綿毛布を取って、木ノ元くんに掛ける。

気持ち良さそうに眠る彼は
大きくてつぶらな瞳を容易に思わせる瞼
長い睫毛と綺麗に通った鼻筋
そしてピンクで薄い唇。
短めの前髪がおでこにかかって
まるで少女が眠ってるかのように
愛らしくて可愛かった。

「お前、マジこいつ、見過ぎ!」

怒ったように言う響吾。

そして私の腕を引っ張ったかと思うと
私を寝室に押し込めた。
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