不良BOY

辛くて､泣きたくて

あれから一週間｡



優花は学校に来ていない｡


放課後､毎日優花の家へ行った｡



けど私を家にすら入れてくれなくなった｡



｢優奈ちゃん帰ろー｣



放課後､横山くんが私の所にやってきた｡



｢え？部活は？｣



｢サボる！！｣



｢また？？｣



あれから､横山くんは毎日と言っていいほど部活をサボるようになった｡



前までは楽しそうに部活をしていたのに｡



｢だって少しでも長い時間優奈ちゃんと一緒にいたいから！！｣



ギュッ



｢ちょっと！！まだ教室にいる人いるのに抱き締めたりしないでよ！！｣



小声で怒鳴ると､横山くんは舌を出して｢ごめんごめん｣と言った｡



｢なあー優奈ちゃん今日も優花んとこ行くの？？｣



帰り道､横山くんは呆れた声で言う｡



｢うん｡もちろん行くよ｡｣



｢なんで？？｣



｢なんでって友達だからでしょ｣



｢ふーん｡｣



横山くんは興味なさそうに頷く｡



ピーンポーン



今日も優花の家のチャイムを鳴らす｡



横山くんは､家へ帰った｡