恋愛感情

壊された2人の時間

私はあの・・・。
2人のつながりを・・・
2人だけのつながりを・・・

どれだけ幸せに思っていたことだろう・・・。

私は最初、3週間もすればきっと追っかけブームもなくなり2人のつながりも終わってしまうと思ってた・・・。

でも、私の予想は外れた。
嬉しいことに追っかけブームはまだまだ続き・・・。
2人だけのこの時間が増えたのだ。

「お!ななきたね☆★」
「うん!!来たよ!なぁにまってたの?涼★★」

私たちはいつの間にかお互いの名前に
「ちゃん」や「くん」をつけづに呼ぶようになっていた。

それは私にとってどれほどうれしかったことか・・・。
普通の男子とはまだ格別で・・・。
普通の男子とならこんなことで喜びはしない・・・。

涼は普通の男子ではない・・・。
また格別なものなのだ。

「まだ続いてんだねー。追っかけ。」
「うん・・・。奏みたいだね。」
「大変でしょ!?振りきんの。毎日ダッシュだもんね」
「でも最近はなれたよ!?おかげでここへ着くのも早くなったわ!!」
「そーなん!?そりゃよかったゎ!!ついでに足も速くなってんじゃない!?」
「そうかもなぁ!!」
「がち、そうだって!!」

私たちはあってもこのぐらいの話しかしない。
前に彼女いたの!?だとか・・・
好きな人はいるの?だとか・・・。
全部聞きたいことだけど・・・。

聞いてしまったら・・・。
なぜかこの関係は壊れそうだから。
私も崩れてしまいそうだから・・・。
壊れるのは嫌だから・・・。

だから聞こうとはしなかった。
何度か聞きたくなって口に出してしまいそうになったことが何度かあった。
だけど、壊れてしまったあとのことを考えると・・・
とても怖すぎて・・・。

聞かないように努力をしていた・・・
といったほうが正しいのかもしれない・・・。



でも・・・。
この努力も・・・
この関係も・・・
もうすぐいとも簡単に壊されようとは・・・
今の私たちは予想もしてなかった。
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