BABY×DOLL
「そうなんだ。良かったじゃない」

「もっと驚いてよ!スゴい事なんだよ?」

いつも以上にテンションの高い琉嘉…こんな彼女は初めてかも?

普段はクールで、感情を表に出さない。冷静沈着な琉嘉が、どうしたっていうの?

「だってねぇ、どう見ても意識は戻らない状態だったのよ!?先生だって何もできなかったし、何も治療してなかったも同然なんだから!」

「ふーん…」

「これが奇跡なんだって思ったの!ねぇ、私奇跡が起きたのをこの目で見たのよ?」

「琉嘉…嬉しかったんだね?」

「うん。嬉しかった。だからね、私達も小林仁奈にも奇跡を起こしてあげなきゃ」

「え?」



琉嘉はキッパリと、意思の強さを籠めて言った。





「今夜──龍之介を帰そう」






──ドキン。


昨日さんざん鷺沼さんと話して覚悟していたけど、こんなに早く終わりが訪れるとは思っていなかったし

いざ、そう言われると、覚悟していたにも関わらず、すぐに返事はできないでいた。

「さっきの患者さんのお母さんがね、言ってたの。毎日その子を抱き上げて、ずっと心音を聞かせていたんだって」

「うん?」

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