最後の涙
この言葉…今日効き過ぎたかも…
でも好きな人の言葉やからかな
何回聞いても嬉しいねんなぁ
「ありがとー。でも草太にはもっといい子見つかるで」
「お前えーことゆーなあ!」
「………シバくぞ、チビ」
「なんでーなぁ!!」
なんて話しながら2人で駅まで向かう。
本気で言ってるかなんか関係ないやんな…
ってゆーか…百合なにしてんねやろ?
「女の勘なんやけど」
「おん?」
「百合と純くん、ええ感じやと思うねん…」
「えっ…とぉ…」
「純くんと百合がくっついちゃえばあたしも気軽なんになぁ…」
ってゆーか見てて分かる、あの2人両思いやもん!
勘やけど!見た目だけど!
「さえき…」
「なに?」
「いつでも泣いてえーからな…?」
なんて俯きながら言ってきた
…あ、そっか!この人あたしが純くん好きて勘違いしてんのか!
「草太ぁ!」
「泣くっ!?泣くかっ!?」
「ごめん!ウソやねん」
「うそぉ?」
「あたし好きなん純くんちゃうねん!!」
草太は「なんやー」って言いながら手を上に上げ、のびをした
「あっやばい!」
そう叫んで草太はあたしの手を握ってきた。