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SHR始まりのベルが鳴って小日向君は自分のクラスに戻り、私達はそれぞれの席について一段落ついた。

菜々子を見ると目が合って、微笑み合った。

緋山君を見ると、真面目に先生の話を聞いていた。

雨森君を見ると、ぐっすり寝ていた。

1番後ろの私の席からは何でもよく見える。目の前の光景が私の世界になったような、そんな気分。

出来るだけ関わらないようにしてたのに、いつの間にか出来た友達はキラキラした男の子達。

未だに顔を直視出来ないけど、皆優しくて良い人達。

変われる気がする。
変わりたいと思う。

過去の、私。

サヨナラを告げる覚悟は出来た。

振り返ってしまいそうな時は、きっとこの友達が止めてくれる存在になる。

私のペースだからゆっくりだけど、きっと皆笑顔で待っててくれる。

立ち止まった時は、きっと背中を押したり手を引いたりして一緒に歩いてくれる。

走って行くから。道に迷っても道を間違えても。必ず最後は皆の所に辿り着いてやるんだから。

菜々子。小日向君。緋山君。雨森君。橘君。

もう少し、待っててね。
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