導花線の花種
そして!
やはりこの映画を見て最初に鮮烈な衝撃を受けるのは、リアルに再現された暗い照明の中に……稲垣吾郎演じる極悪非道の暴君の行いを結集したとも言える、両手両足を切断され、舌を切り落とされた娘の全裸が浮かび上がるシーン。

家族はどうしたと尋ねられて、娘が血の涙を流しながら口に筆をくわえて「みなごろし」と書く場面は鳥肌が立ちます。

そんな残虐な暴君を、稲垣吾郎がまたハマリ役という感じで演じていて…(いや、こんな役がハマリ役というのはアレかもしれないですが^^;というくらい)…凄かったです。

他人の痛みも苦しみも何一つ感じない人間、という役なのですが、演技とわかってはいても真に迫る恐ろしさを感じる名演でした。
言葉が通じない絶対悪とでも言うのでしょうか。
現代の凶悪犯罪にも通じるような、人間の病んだ一面が見事に描かれていて、稲垣吾郎の演技も凄いし、やっぱりこのキャスティングにした監督の凄さなんだろうなあ、と((;゚Д゚)

こんな稲垣吾郎の凄まじい演技を先に見ていたせいで、同じように将軍家の血縁で問題児という雷桜の岡田将生の演技はかすんじゃったんです(^^;)
< 52 / 75 >

この作品をシェア

pagetop