きみのペット


本当に小さな教会で
そこの門の所で雨なのに傘も差さずに
女の子がしゃがんでいた




「おい…」
気付いたらそう声をかけていた



声に気づいて伏せた長いまつげから覗かせる
黒い瞳がこっちを向いた


まるで、威嚇するような…
怯えるようなそんな瞳だった


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