さ く ら~君に会う日まで~



「なぁなあ、那麻と唖実ちゃんを…」


「那麻くんと唖実ちゃんを……?」


「くっ付けようぜ!」


「……?なんで?」


「良いから手伝え!」


「…良いよ?面白そうだし♪」


「おっしゃぁあ!じゃあ作戦たてようぜ」


「………こういうのどうかな?」


「おぉ!頭良いな!それにするか!」


「フフッ…!頭良いでしょ、頭よっしんGooでしょ♪もっと褒めて 褒めて~♪」


「ハハッ!よしよし」


俺は麻裕の頭を撫でた。


すると麻裕は照れながら笑っている。


不覚にも、それを可愛いと思う俺が、どこかにいた。


でもそのときは、さくらに似てるから…


そう思っていた。


< 39 / 151 >

この作品をシェア

pagetop