名前違いのキミへ

家に着いて、ベッドに倒れ込む。


疲れた…。今日はいろんなことがあったな…。


石崎くんが取ってくれたクマのぬいぐるみを見ていると、石崎くんの言葉を思い出した。


『お前は絶対俺のことを好きになる』


思わずフッと笑ってしまった。


「絶対にあり得ないし。」

でもクマは嬉しかったな…。


そういえば、こういう女の子らしいカワイイ物くれたの石崎くんが初めてかも…。


石崎くん、何であそこでキスしなかったんだろ…。


って何考えてるの!!

そんなことどうでもいいじゃん!!


こんなにドキドキしてるのは、今まで中高一貫でこういうことがなかったからだよ…。


きっとそうだよね…。

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