名前違いのキミへ
石崎和也の本当

石崎くんがお揃いのペンダントをくれてから1週間。


私は制服の下に毎日ペンダントをつけて来ている。


学校生活で変わったことと言えば、

石崎くんが私のことを二人きりの時だけ「千歳」と呼ぶことになったくらいだ。

「千歳!」


ちょっ…。


「石崎くん!学校では千歳って呼ばないでよ!

誰かに聞かれたらどうすんの!?」


「ごめん、相川。」

「で、何?」


「先生に書類運ぶように頼まれてんだけど。」


「分かった。」


二人で職員室へ向かう。

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