名前違いのキミへ

書類の量はハンパなかった。


「…相川はこっち持って。
俺はこっち持つから。」


石崎くんが私にくれたのは、石崎くんが持つ書類の5分の1程度の量。


「い…石崎くん…。重くないの…?」


「…重い。背ェ縮みそう。」


「ごっ…ごめん!!私もう少し持つよ!」


すると、石崎くんはクスッと笑った。


「嘘。そこまで重くない。

それに、千歳は女の子なんだから重い物持たせる訳にはいかない。」


後ろ歩いてて良かった。

真っ赤な顔を石崎くんに見られないですんだから。
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