ガラスのタンポポ
手短かに電話を切ると、オレもオトばあの汚物の後始末を手伝った。


「オエッ!オエッ!」


辺りかまわずオトばあは吐き続ける。


奏来の真新しい浴衣にオトばあの汚物が散った。


畳を拭く奏来の手が止まる。


とうとう奏来は泣き出した。


「ごめんなさい、翔ちゃん…。ごめんなさい…っ…っ…!」


「奏来は悪くない。泣く事ないさ、オトばあはしばらくしたら落ち着くよ。ホラ、着替えてくるといい。後は任せて」


「うっ…うっ…。ごめんなさい、ごめんなさい…」


「奏来…」
< 115 / 172 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop