ガラスのタンポポ
「オトばあ、奏来が飯の支度してる間、オレとあやとりでもしよっか?」


オレはいつでもポケットにおさめてある毛糸を取り出し、オトばあに渡す。


何かの本に書いてあった。


新しい情報は簡単に消えてしまうが、昔の記憶ってのはなかなか失われにくいという。


手先を使う事はリハビリにもいい事らしいので、オレは奏来が手の放せない時は、こうしてあやとりで時間を潰す。
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