黒紅花
だけど祖母の前で柴田さんを庇ってみせる母の姿を見ていると、それも時間の問題だと思った。
「まだ、答えは出せないわ
迷っているの……」
祖母には母はそう言っていたけれど、その夜、母は私の部屋に来て言った。
私が横たわるベッドの端に、腰を掛けた母。
「……
柴田君、彼ね、ひと月後には
仕事の都合で海外へ赴任されるの」
海外赴任----その件が無ければ、母は柴田さんとの結婚は考えなかったと話す。
「海外?
ママ、仕事は?」
母は、首を強く横に振った。
「ママね、できれば一緒に
ついて行ってあげたい
チトセ、もちろんあなたのことも
おばあちゃんのことも
彼は是非一緒にと言ってくれてる
こんな話、嫌だとは思うけど
一度よく考えてみてくれる?
でもこれだけは言わせて
あなたが嫌ならママは行かない」
「嫌だよ!」
「まだ、答えは出せないわ
迷っているの……」
祖母には母はそう言っていたけれど、その夜、母は私の部屋に来て言った。
私が横たわるベッドの端に、腰を掛けた母。
「……
柴田君、彼ね、ひと月後には
仕事の都合で海外へ赴任されるの」
海外赴任----その件が無ければ、母は柴田さんとの結婚は考えなかったと話す。
「海外?
ママ、仕事は?」
母は、首を強く横に振った。
「ママね、できれば一緒に
ついて行ってあげたい
チトセ、もちろんあなたのことも
おばあちゃんのことも
彼は是非一緒にと言ってくれてる
こんな話、嫌だとは思うけど
一度よく考えてみてくれる?
でもこれだけは言わせて
あなたが嫌ならママは行かない」
「嫌だよ!」