【実録】不登校からの脱出

急な入院

順調に研修が終わり、年明けから実務に突入した。
実際に仕事をしないと分からないもので、小さな失敗を重ねながらも仕事をこなしていた。

当時の部長は懐が深い人たちで、「責任は自分が取る」という姿勢を見せてくれていた。
しかも私の自宅から車で5分の所に住んでいた。
隣の部署にはそういう上司は居なかったようで、私たちの部署は本当に結束力が強かったように思う。

ところで隣の部署には…私の小中学時代の同級生が居た。
彼は以前の事が何も無かったように接してくれた。
嘱託社員とはいえ、真面目に就職をしている事を喜んでいたように思う。

そんなある日、健康診断が行われた。
私の同期全員が受診したこの健康診断で…私は病気が見つかった。
即入院という結果になってしまったのだ。

仕事が楽しくなり始めた頃で、正直病気休暇を取りたくなかった。
しかもここでの離脱は…それだけ仕事に遅れが出るのだ。
ただ…どうしても入院が必要だった。

私は約1ヶ月の入院を余儀なくされた。
入院するのは…盲腸以来。
しかも盲腸が2歳くらいの頃で、殆ど記憶に残っていない。
入院前日は友達と思いっ切り遊びまくって、当日に控えた。
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