【実録】不登校からの脱出
人生経験の浅さ?世間知らず?

年功序列

無事彼女とシフトが分かれた私は、様々な経験を積みながら、着々とキャリアアップをしていた。
ただ私の会社は「年功序列」を絵に書いたような会社だった。
私は同期入社の中では年齢が1番下だった為、所謂「肩書」が付くのが遅かった。

同期入社で1番年齢の近かったのが2個上だった。
私と彼女との評価は私の方が明らかに高かった。
成績にしても、彼女より上だった。
でも彼女の方が先に「肩書」が付けられたのだった。

私は小学校高学年の後半から中学校は殆ど学校に行っていない。
高校は通信制だった。
とりあえず短大卒ではあるが…義務教育の部分が欠落しているのである。
会社には期待を掛けられていたのか、色々な研修に行った。
分厚い本・資料には読めない漢字などが出ていた。
それにパソコン・携帯の普及により、漢字を書く事が少なくなっていた。

私は同期入社の皆に遅れを取る形になった。
ただ「年功序列」という事に救われた。
もし「実力主義」で選ばれていたのならば…。

私はこの頃から仕事に対する考え方が変わったと思う。
実力で「肩書」を手にしようと思い始めた。
積極的に仕事に係わるようにした。
経験不足を補う為に…。
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