【実録】不登校からの脱出

妹への嫉妬

私が小学三年の頃、祖父が癌や糖尿病などで入院する事になりました。
それまでは夏休みなどを祖父母の家で過ごしていた私は、自宅で一人で過ごしました。

ただ入院していた病院が私の自宅から近く、私は頻繁に病院に行きました。
その頃祖母は介護の為に病院に寝泊まりをしており、私の家に洗濯などをしに来ていました。
一緒に私の家に帰っていたのです。

その頃偶然ですが、同じ病院に妹二人が預けられていた家の男性も入院されていました。
その関係からか、祖父と男性は仲良くなっていたようでした。
それが私の悲劇の始まりだったのかも知れません。

ある日病院へ行き、祖父の病室に行く途中にある光景を目にしました。
それは祖父とその男性のツーショットでした。
正確には覚えていませんが、その時の会話が次女を心配しているような内容でした。

私の頭の中では「おじいちゃんの中では私は特別」という意識が強かった。
どの孫よりも大切にされている自信があった。
いつも次女に対する【優越感】が音を立てて崩れて行った。

私より何もかもが劣っている次女を心配をしているという現実が心の中で大きくなり、妹への嫉妬心が芽生えました。
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