【実録】不登校からの脱出
早過ぎる反抗期

父親への反抗

祖父の死後、更に「喜怒哀楽」が激しくなったように思う。
特に父親には、何に対しても反抗していた。

父親はある大手自動車メーカーで働いていたが、私が小学一年の頃に辞めた。
その後は就職活動をしていたが、結局祖父が経営していた土木関係の仕事に就いた。
母親は公務員をしており、給料面で夫婦逆転をした。
そういう事情もあってか、父親が恥ずかしいと感じるようになった。

実際に父親もその気持ちに気付いていたのか、今なら「虐待」と受け取られてもおかしくない程…私は怒られた。
腕を打撲したり、前歯も折られた。
買ったばかりの洋服を何度も破かれた事もあった。
ただそれは私が反抗したからというのもあっただろう。

ただ母親に対しても、激しく罵倒するような事もあった。
堪忍袋の緒が切れた母親に連れられて、家出をした事もあった。
結局父親が謝り、家に帰った。

そういう両親を見ていた私は…両親が嫌いになって行った。
益々両親への反抗が強くなって行った。
ただその時点では母親に対しては、あまり反抗的じゃなかった。
だがある出来事をきっかけに…母親に対する不信感が芽生えた。
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