【実録】不登校からの脱出

母親への不信感

私の母親は、世間体を気にする人間だろう。
とにかく近所の評判が良い。
私は母親の悪口を言う人に会った事が無い。
そんな母親に対する不信感…それは私の友達に関する事だった。

小学校中学年になると色々と習い事などに忙しくなった私は、一二度友達との約束を破った。
私としては軽く考えていたが、友達はそれが許せなかったのだろう。
友達は何人かの仲間と私の下校を待ち伏せた。
そして私はリンチをされたのだ。
家に帰り、母親の帰りを待った。
私の約束破りも含め、リンチの話をした。

通常の母親であれば私に非があるにしても、友達に対して怒りをあらわにするだろう。
ただ私の母親は違っていた。

「〇〇ちゃんは良い子だから、あなたが悪い」

この言葉を聞いた私は…愕然とした。
普通の母親なら、こんな事は言わない。
確かに私が悪いのも分かっていたが、自分の子供をアッサリと否定をする母親が居るのか?
父親に対する反抗的な態度が母親にそう思わせたのか?

とにかく私は学校と家での態度が、あからさまに違うようになった。
その頃から家で妹二人と喧嘩をする事も多くなったように思う。
徐々に家族と距離を置くようになった。
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