【実録】不登校からの脱出
人間関係

友達の不登校

家庭での状況とは裏腹に、学校生活は普通に行っていた。
そして学年が一つ上がり、クラス替えがあった。
そして新しい友達も出来た。

小学生という幼い仲間の中でも【人間関係】は存在する。
私はその頃、ある二人の友達とよくつるんでいた。
何故だか分からないが三人集まると…知らない間に「2対1」という図式になった。
私が1になる事もあったが、ある友達が1になる事が多々あった。
というのも彼女のお姉さんには軽い障害があり、何処か自分たちとは違うと感じていたのだろう。

彼女はしだいに学校を休む事が多くなった。
私たちの幼い偏見が、彼女をそうした行動に導いたのかも知れない。
そんな1学期末にもう一人の友達と彼女の家に行き、話し合いをした。
何を話したのか?
正直なところ覚えてはいない。
ただ最後は三人笑顔で別れた事は覚えている。
彼女は夏休み明け、小学校に普通に通うようになっていた。

それくらいの時期に私の中である変化が起き初めていた。
彼女の不登校という行動が何かを意識する・悟る…きっかけだったのかも知れない。
小学五年生にして【人間関係】の複雑さに、嫌気がさした。
今度は私が不登校になった。
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