last love
次の日―
私はなんとなく、いつもより早く学校を出た。
ガラガラ―
誰もいない教室。こんな静かな教室、初めてだ。
目をつむって、耳を済ますと聞こえてくるのは、色々の部活の朝練をする声と音…
『ちょっといい?』
「へ?」
知らない女が目の前に立っていた。
『あなた、リクとどういう関係なの?』
「友達…ですけど?」
『彼女でもないのに、リクと馴れ馴れしくしないでくれる?』
「いやいや…あなたこそなんなんですか!」
『リクの元カノ。リクの事がまだ好きなの!忘れられないの…』
リクが言ってた唯一付き合った事のある吉野愛という子だった。
喧嘩口調がやわらかくなり、泣き出してしまった。
え〜…
「…リクに伝えたらいいじゃない」
『ずっと伝えてるよ』
「リクは…?」
『聞くの?』
「…いや」
『好きな子がいるし、私とはもう戻れないんだって〜!』
更に泣き出しちゃった。
『リクは絶対あなたが好きなのぉ!あなたは嫌〜』
え〜(苦笑)
「…リクが私の事好きなわけないよ…てか最後の私は嫌って!ひどいな」
『だってあなたいい人そうなんだもん。リクを泣かしたら許さないからね!これ、アドレス!仲良くしなさいよ!』
そう言って出ていった。
てかタメだよね?どこのクラスだろう?
私はどうすればいいんだろう?
頭の周りがハテナでいっぱいだった…
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