ACcess -操-
彼は棒立ちしている僕の隣で商品を選び出した。
「とりあえず…安くて良さそうなのはこれと、この種類だな…。
 どれがいい?」
「うーん…。」
取りあえず形がかっこいいのを選んでみた。
こっちも色は青にしてみた。

給料日後とはいえ、僕は急な出費に泣きながら商品を買った。

その後、店内を軽くブラブラして最新家電に感動したり、しゃーなしだと晩ご飯にラーメンをおごってもらったりした。


チャリで帰路に着いている途中、
「じゃあ、帰ったら早速インストールして起動な。」
と言った。

何か忘れてるような…?
「…あ!」
そうだ、すっかり忘れていた。
と言うかこれからCross Fantasyをするというのに、そのソフトを買ってないということに今気付いた。
「ソフト!買ってない!」
「んあ?デザート?アイスかぁ…ソフトクリームより今ガリガリ君食べたい気分。」
「違う!ゲームのソフト買ってないよっ!」


しばらくの間。


その後爆笑。


怪訝な顔をする僕に言った一言。
「やっぱ、お前おもろい。」


いつもならきっとイラっとしてしまう言葉。

でもこの時は特に何も思わなかった。
「なんでそんなに純粋かねぇー…。
 んじゃ、早くガリガリ君買ってお前ん家行こうぜ!
 そんでもって、天下のスカイ様がインストールしてやんよ!」
そう言って彼は笑ってみせた。
ガリガリ君より、雪見大福みたいな柔らかいのが好みなんだけどな。
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