制服天使。

「私のことなんて
 いいから!!

 それより
 圭介くんと
 何か話した?」



何も聞こえない。



「…好きだって
 言われた。」



無意識に答えるアタシ。



「んで
 愛花は?」



頭がボーッとする。
波の音だけが
アタシの中に入ってくる。



アタシにはもう
何もない。

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