制服天使。

「いいとこだね。
 来てよかった。」


アタシはある想いを抱きながら
荷物を整理していた。


「ねっ。
 楽しもうね。」


無邪気に笑う愛里は
アタシの考えなんて
まるで気づいていない。



この旅行の目的は
誘われた時点で気づいていた。


でもアタシの目的は
別のところにある。





愛里に気持ちを
伝えよう。


伝えてから
綺麗さっぱり忘れて
親友に戻ろう。

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