兄貴と私の恋愛事情

―――――――――

「希魅!」

「やあ、りーちゃん…」



ぎゅううっと抱き付いてくるりーちゃんの頭を撫でる。



「希魅、顔やつれてる」



マジですか!
この入学式に何があったんだよ。

…と自問自答を繰り返してみると思い当たる節が多々…。



「ねえ、りーちゃん。わたし恋しちゃったのかもしれない」

「…………は?」

「あの新入生代表くんに、キュンと…ね」



うっとりとしていると背筋が凍るような殺気がりーちゃんからでていた。
…え?
りーちゃん?



「ぶっ潰す」

「……………What?」



般若のような顔で恐ろしい発言をする。


誰!?
この子どなた!?



「ゴルァァアァッ!!夏樹一、出てこいやぁあぁっ!!!!」

「…………っ…」



誰だーッ!?

の一言に尽きる。

わたしの知ってるりーちゃんは可愛くて、小さくて、優しくて、でもやっぱり可愛い女の子……の筈。

やばい、自信がなくなってきた…。



「のん!大丈夫か!?」

「譲…!」
< 8 / 8 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

サクライロ

総文字数/0

恋愛(その他)0ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop