俺の偉大な夏休み
始まった夏休み
ミーンミーンミーン……

もういつの間にか蝉の
鳴く季節。

そしていつの間にか
中学最後の夏。

やりたい事も無く、
ただ親に言われるがままに塾に通い、
先生に言われるがままに地元の
私立高に通う事を目標にしてみた。

とか……
窓の外見ながら
小説みたいな事言ってみたり…

先生の声が遠くで聞こえる。
黒板に目を移してみる。
あーあれもう塾でやったわ…

つかそれにしてもあっちぃ〜
吉岡そんなにだるそうに授業すんなよ…



ウトウトしてる間に時間がたち
吉岡の大きな声で目が覚めた。

「はいはい。今日から夏休みですので
 忘れ物がないように。
 あ〜後、夏休みだからと言って
 気を抜きすぎないように。」

キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン

「起立。れい。さようなら。」



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