あたしの血を吸いなさい!
「・・・え?マリアさんもヴァンパイアの話し知ってました?」


小首をかしげ問いかけてくるニコ。



「え゛・・・・いや、知らん!!続けて?」



明らかに不自然極まりない。


「えっと・・・私も友達からきいたんですけど、なんでも黒髪のすごく綺麗なヴァンパイアが最近この周辺で綺麗な女の人の血を吸ってまわってるらしいんです」


「へぇ・・・・」


「(まんまあいつやんけ・・・・!?)」


「マリアさん可愛いから、ヴァンパイアには気をつけて下さいね」


満面の笑みで言うニコを思わず抱きしめる。

「あはは!・・あっ!!授業はじまっちゃう!!!」


私はニコに腕をひかれ、学校にむかうのだった。


視界の片隅にはサッカーゴールとその隣でちょこんと座る黒い猫がみえた。




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