月夜の影
「私は、あの家にひとりで暮らします」

「でもねぇ!」

スッと私の前に来たのはクラスメートだった。

「菜月が嫌がってるじゃん!やめなよ!」

「そうだよ!高坂はしっかりしてんだ。ひとりで生きていける」

「でもねぇ、お金とかあるでしょう?」

お金?
困るのはそっちでしょ?

私じゃない。
おじさん達だ。

「生活費は両親の遺してくれた貯金と保険金で十分です」

「でも子供には…ね」

私はお小遣い帳を見せた。

「な、なによ」

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