月夜の影
「私、こう見えても節約家なんです。
月々のお小遣いもちゃんと節約してるし。
おもちゃをねだったりもクリスマスと誕生日だけだし」

「でもそれとこれとは…!」

「その辺でやめておけ。
不謹慎だぞ。恥を知れ」

カツカツという革靴のカカトの音が会場に響いた。

「菜月」

「…おじさん…?」

会った回数は少ないけど知ってる。
お父さんのお兄さんだ。

「じゃあ、私が保護者になろう」

「え…?」

「家のローンとかあるだろう。
親権者がいないといけないし」

「でも…おじさんもお金目当てでしょ…?」

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