ペットだなんて、言わないで

「あぁ、そうだよ。特別な日だったんだよな?」

 ハルを起こさないようにそっと腕を抜き、ベッドから降りる。


 冷蔵庫から飲むタイプのヨーグルトを取り出し、一気に飲み干す。


「朝はコレに限りますねー」


 そして俺とハルの朝ご飯作りに取り掛かる。


 ハルはきっとまた、ヨーグルトとプレーンしか食べないだろう。


「俺はチャーハンでいいか」


 冷蔵庫を開けてみると、卵やハム、ベーコン……

 それからおかずになりそうな具材、味噌汁の具になりそうな物はほとんど無かった。


< 168 / 379 >

この作品をシェア

pagetop