ペットだなんて、言わないで


「行くか」

「ハルお腹すいたよー」

「ん? あぁ、もうお昼時か……きっとどの店も混んでるだろうな」


 日曜日だし、きっと相当混んでると思った。

 確実に待たされるだろう。


「お家帰るまで我慢できる?」

「はーい」

「いい子だね」


 頭を撫でてあげると、嬉しそうに俺を見上げる。


 ハルなのに、なんかハルじゃないみたいだ。

 ……説明するのは難しいけど。

 
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