ペットだなんて、言わないで
第十四章 たこ焼き

 それからまた、いつもと変わらない日々が始まった。


 夕暮れ時になるとヒグラシが鳴き始めたので、もう夏も終わりに近かった。

 こないだなんて、トンボが飛んでいたから、秋の始まりかもしれない。


 ――そんな中、ハルがあの日から変わっていたんだ。


 どことなく怯えているというか、よそよそしいというか……

 うまく説明できないけどあの日から少しずつ何かが変わっていったのかもしれない。


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