ペットだなんて、言わないで

「……えっ?」



 俺はハルの腕を掴み、スーパーの裏道へ連れて行く。

「痛いよっ、渉っ」


 壁にハルを押さえつけ、身動き取れないようにする。

 ――そんな事しなくても逃げないって十分分かってるのに。



「なぁ、お前忘れたの? なんでここにいんの? ふざけてんの?」

「だからハルは――」


< 331 / 379 >

この作品をシェア

pagetop