ペットだなんて、言わないで

「そ、そうなんですか……」

「後から美夏も参加するから取っといてくれよ! じゃ!」


 唖然としたまま、健治さんの背中を見送る。


 ――二人っきり?

 健治さんの事だから、もしかしたら仕組んでいたのかもしんない。

 
 俺そういうの苦手だからやめてほしい。


 好きな子だったら嬉しいけど……。


「え?」


 ‘好きな子だったら’?



 じゃあ俺は……一体……?


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